2025年5月10日(土)、カリフォルニア州オークランドのレイク・メリットにて、第10回「510 Day Protest Party」が開催された。今年のテーマは「ジェントリフィケーション」であり、地域住民の立ち退きや住宅価格の高騰に対する抗議が行われた。
イベントの主催者は、すべての人々に手頃な価格の住宅を提供すること、公的安全に対する革新的な解決策の導入、そしてオークランドの芸術活動への資金提供の再開を求めている。また、新たに就任したバーバラ・リー市長に対し、低所得者層が多く住むフラットランド地区などで進行するジェントリフィケーションに対抗するため、地域社会との協力を要請している。
主催者のジャスミン・フライ氏は、「私たちはオークランドを取り戻す。生まれ育ったこの地を、黒人やラテン系住民も含めて、再び私たちの手に取り戻す」と述べた。
「510 Day」は、オークランドの市外局番「510」にちなんだ名称で、地域社会の結束を促し、直面する問題に立ち向かうための草の根的なイベントとして毎年開催されている。
510Day! — The Village in Oakland
Group protests gentrification in Oakland – NBC Bay Area
ジェントリフィケーションとは?
ジェントリフィケーションとは、都市の一部地域が再開発や新たな投資によって高級化し、もともとそこに住んでいた低所得層の住民が住み続けられなくなる現象を指す。今回のオークランド「510 Day Protest Party」は、ジェントリフィケーションに反対し、地域住民が住み続けられるようにするための抗議活動である。イベントでは、手頃な価格の住宅確保や地域文化の保護を求める声が上がった。オークランドは、アフリカ系アメリカ人やラテン系住民が多く住む地域であり、近年の住宅価格上昇により、彼らの住居が危機にさらされている。