2025年5月22日、カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事とロブ・ボンタ州司法長官は、同州が定めた2035年までの新車ガソリン車販売禁止ルールの撤回を目指す米上院の動きに対し、連邦政府を提訴する方針を発表した。このルールは、排気ガスとトラックの窒素酸化物排出を抑制する2つの追加規制とともに、上院で可決され、ホワイトハウスに送られており、トランプ前大統領による署名が見込まれている。
ニューサム知事は会見で、「これは電気自動車の問題ではなく、汚染者がより多くの汚染を許されるようにする問題だ」と述べた。民主党の上院議員らは、共和党が石油・ガス業界の利益に基づいて行動していると非難し、連邦議会によるこの措置は違法であると主張している。
議会が用いた「議会審査法(CRA)」は規制を単純多数で撤回できる仕組みだが、上院の事務局および政府説明責任局(GAO)は、EPAによるカリフォルニア州への特別認可(ワイバー)はCRAの対象外であると判断している。
一方、共和党側は、同州の規制が消費者や製造業者に過度の負担を強いるものであり、全米の電力供給にも悪影響を与えると主張している。カリフォルニア州選出の共和党議員ケビン・カイリー氏は、「この禁止措置の撤回こそが、悪政を正す良い第一歩だ」と述べた。
サンフランシスコ大学の環境法教授アリス・カスワン氏は、議会の動きに反対の立場を示しつつも、電気自動車に対する消費者の関心は自然に高まっており、「規制が撤回されたとしてもEVの需要は消えない」と指摘している。
