2025年4月現在、カリフォルニア州は再び深刻な干ばつに直面している。米国海洋大気庁(NOAA)の最新データによれば、カリフォルニア州とネバダ州の土地の44%が何らかの乾燥状態または干ばつ状態にあり、特に南東部では「異常乾燥」から「例外的干ばつ」へと状況が悪化している。
南カリフォルニアでは、サンディエゴが長年の干ばつ対策により水資源を確保している一方で、ロサンゼルスではコロラド川の水配分を巡る州内の争いが続き、長期的な不確実性が生じている。また、サルタン湖への流入水の管理についても未解決の課題が残っている。
NOAAの報告によれば、南カリフォルニアの降水量は平均の50%未満にとどまり、気温は1951年から2023年の間で上位10%に入る高温を記録した。これにより、6月から9月にかけての極端な高温期間中に、粉塵や煙による大気質の悪化が予想されている。
米国農務省は、カーン郡、ロサンゼルス郡、リバーサイド郡、サンバーナーディーノ郡などを「主要自然災害地域」に指定し、農家や生産者が緊急財政支援の対象となるよう措置を講じている。さらに、国家間消防センターは、6月以降、カリフォルニア州中部および南部で「通常以上の重大火災の可能性」があると予測している。