カリフォルニア州、犯罪率の大幅な減少を報告—オークランドでは殺人事件が5年ぶりの低水準に

カリフォルニア州知事ギャビン・ニューサムは、州全体で犯罪率が大幅に減少していることを発表した。​特にオークランド市では、2024年の殺人事件数が73件と、前年から35%減少し、過去5年間で最も低い水準となった。​この減少は、パンデミック後の正常化や、警察と地域社会の協力強化、ならびに「Ceasefire」戦略の再導入など、複数の要因によるものとされている。 ​San Francisco Chronicle+1San Francisco Chronicle+1

「Ceasefire」戦略は、暴力の連鎖を断ち切ることを目的とした多面的な取り組みであり、暴力の仲裁者やライフコーチ、警察官が協力して、銃器暴力のリスクが高い個人に対して介入を行う。​この戦略は、2012年に導入され、2019年の調査では、オークランド市全体の殺人事件を約40%減少させたと報告されている。​しかし、パンデミックの影響で一時中断されていたが、2024年1月に再導入された。 ​

ニューサム知事は、カリフォルニア・ハイウェイ・パトロール(CHP)の支援を継続する意向を示す一方で、オークランド市に対して、警察の車両追跡ポリシーの見直しを求めている。​現在、オークランド市では、暴力犯罪や銃器を使用した犯罪の疑いがある場合にのみ、警察による車両追跡が許可されている。​ニューサム知事は、この制限が犯罪者の逃走を助長していると懸念を示しており、ポリシーの改定が行われない場合、CHPの支援を再検討する可能性があると述べている。 ​

カリフォルニア州全体では、2024年に主要な犯罪カテゴリーのほとんどで減少が見られ、ベイエリアの15の主要都市では、殺人事件が20%以上減少した。​特にサンフランシスコ、サンノゼ、オークランドの大都市での減少が顕著であり、これらの都市の取り組みが地域全体の犯罪率低下に寄与している。 ​San Francisco Chronicle

ニューサム知事は、「カリフォルニア州は、スマートな戦略と強力なパートナーシップを通じて、公共の安全を実現している」と述べ、今後も犯罪対策に注力する姿勢を示している。

Crime rates are dropping in California, Gov. Newsom says | KRON4

Ads Blocker Image Powered by Code Help Pro

Ads Blocker Detected!!!

いつもシリコンバレー地方版をご愛読頂きありがとうございます。シリコンバレー地方版の運営は広告収入で成り立っています。アドブロッカーの無効化をお願いします。