カリフォルニア州車両管理局（DMV）は、重量10,001ポンド（約4.5トン）を超える自動運転トラックの公道試験を許可する新たな規則案を発表した。​これにより、同州で禁止されていた大型自動運転車両の試験が可能となる見込みである。​現在、テキサス州、アリゾナ州、アーカンソー州などでは既に同様の試験が実施されており、カリフォルニア州はこれらの州に追随する形となる。​

提案された規則案は、2025年6月までのパブリックコメント期間を経て、最終決定される予定である。​この動きに対しては、安全性や雇用への影響を懸念する労働組合や安全擁護団体からの反発が予想される。​特に、全米トラック運転手組合（Teamsters）は、自動化による職の喪失を懸念し、過去にも人間のドライバーを同乗させることを義務付ける法案を支持していたが、2023年にギャビン・ニューサム州知事によって拒否された経緯がある。​

新たな規則案では、製造業者に対して、車両が道路上で停止し回収が必要となった事例などの詳細なデータ報告を義務付けるとともに、DMVが企業に対して段階的な執行措置を講じる権限を強化することが盛り込まれている。​これは、2023年にサンフランシスコで発生したCruise社の自動運転車による歩行者事故を受けた対応の一環である。​

また、研究によれば、前面が高い大型車両は歩行者との衝突時に致命的な結果を招く可能性が高いとされており、安全性への懸念が引き続き指摘されている。

California proposes allowing testing of self-driving heavy-duty trucks – NBC Bay Area