カリフォルニア州は2024年に観光収入で好調な結果を収めたが、2025年初頭から特に国際旅行者の減少が顕著になっている。Visit Californiaの最新報告によれば、2024年の観光客による支出は1,570億ドルを超え、24,000の新規雇用を創出し、120万人の雇用を支えた。
しかし、2025年2月中旬からイースター休暇にかけて、国際空港への非米国市民の到着数が減少し始め、3月には海外からの到着数が11%減少した。報告書は、トランプ政権の貿易政策やレトリックが国際旅行者の米国への感情を悪化させ、いくつかの国では米国への渡航勧告を更新する事態となっていると指摘している。
ロサンゼルス国際空港(LAX)でも同様の傾向が見られ、カナダからの航空旅行は15%減少し、2025年初頭にはカナダからの米国への航空予約が70%以上減少した。これにより、航空会社はLAXからの30万席を削減する事態となった。また、メキシコからの航空旅行も24%減少している。
カリフォルニア州全体では、2025年の観光客数が2億6,780万人と予測され、前年から0.7%の減少が見込まれている。特に国際観光客数は9%以上の減少が予測されている。
この状況を受け、ギャビン・ニューサム州知事は、カナダ人観光客を対象とした新たなキャンペーンを発表し、カリフォルニア州の魅力をアピールしている。ニューサム知事は、「ワシントンD.C.での騒動に惑わされず、カリフォルニアのビーチでの計画を楽しんでほしい」と述べ、州の観光資源を強調している。
Trump policies already impacting California’s tourism industry – NBC Bay Area