カリフォルニア州では、資産の純価値に課税する「富裕層課税」または「億万長者税」と呼ばれる法案が提案されており、実現すれば米国初の事例となる。この「AB 259」法案は、納税義務者の純資産が5000万ドルを超えた場合、その超過分に対して年間0.5%を課税する内容である。この税はカリフォルニア州居住者にのみ適用され、譲渡可能な証券、不動産、事業権益、芸術品などが課税対象となるが、コレクション品は含まれない。この提案は「億万長者税」と広く呼ばれているが、厳密には5000万ドル以上の資産を持つ富裕層を対象としている。
法案の目的と対象
法案提案者であるアセンブリ議員アレックス・リーは、カリフォルニア州内の富の不平等を緩和し、貧困や気候変動などの社会問題に対処するための収益を生み出すことを目的としていると説明する。この課税対象は、カリフォルニア州で最も裕福な約0.1%の世帯であると推定されている。同様の動きとして、ニューヨーク州上院議員グスタボ・リベラは、純資産が10億ドルを超える居住者に1%の税を課す州法案を提案しており、資産を持つ人々の税金が労働者の税金よりも低いのは不公平であると主張している。
合憲性を巡る議論と課題
このような資産税は、その合憲性を巡って論争の的となっている。2021年には、ジョー・バイデン大統領の経済顧問が資産税を支持する見解を示し、憲法改正なしに実施できる可能性を示唆した。しかし、他の学者や法律専門家は、憲法の均一性条項に違反するため、資産税は違憲であると主張している。さらに、議会の税務合同委員会は、純資産税が資産の隠匿や納税者の州外流出を引き起こす可能性があり、実施が難しいとの見解を示している。
今後の展望
現在、AB 259はアセンブリ歳入・租税委員会で審議中である。この法案が可決された場合、2024年の投票用紙に載ることになり、カリフォルニア州の有権者が直接その是非を決定することになる。
出典: kron4.com: What is the California billionaire tax that could be on this year's ballot?




