カリフォルニア州の大学において、「ゴースト学生」と呼ばれる実際には存在しない学生が問題となっていることが報じられた。これらの「ゴースト学生」は、学生数を水増しするために登録されているが、実際には授業に参加せず、学習活動にも関与していない。問題は主にコミュニティカレッジに集中しており、一部の大学では数千人規模の「ゴースト学生」が存在すると指摘されている。

この問題は、大学が学生数に基づいて州からの資金を受け取る制度に起因しており、学生数を水増しすることで多くの資金を確保しようとする不正が疑われている。また、「ゴースト学生」の存在は、授業運営にも悪影響を及ぼし、本来の学生が受けるべきサポートが分散し、教育の質が低下するリスクがあると指摘されている。

カリフォルニア州政府はこの問題を調査中で、大学側にも透明性の確保と学生登録の厳格化が求められている。州教育当局は、不正な学生登録を防ぐための新たな対策を検討しており、実在する学生が質の高い教育を受けられる環境の確保を目指している。

Ghost students are creating an ‘agonizing’ problem for Calif. colleges