2024年3月、カリフォルニア州ギルロイのクリストファー高校において、16歳の女子生徒が廊下で他の女子生徒から繰り返し殴打される事件が発生した。加害者以外にも複数の生徒が現場にいたが、誰も制止せず、介入があったのは暴行が終わった後であったという。被害生徒の代理人である弁護士マーク・ボスコビッチ氏は、同学区が生徒を犯罪的な暴力から保護するための対策を講じていないとし、ギルロイ統一学区を提訴した。被害生徒は事件後に登校できず、自宅学習を余儀なくされている。

ボスコビッチ氏によれば、同様の事件は過去にも発生しており、2023年6月にはソロルサーノ中学校の12歳の女子生徒が校内で殴打され、脳震盪を負い転校を余儀なくされた。この件では10万ドルの和解が成立している。

ギルロイ統一学区は声明において、「あらゆる種類の嫌がらせ、いじめ、虐待に関する申し立てを非常に深刻に受け止めており、生徒と職員の安全を最優先にしている」と述べ、各校には毎年見直され承認される包括的な安全対策計画があるとしている。

NBC Bay Areaの取材に対し、クリストファー高校の生徒たちは校内での喧嘩を目撃したことがあると証言しており、2024年5月には男子更衣室での刺傷事件も発生している。ボスコビッチ氏は、これらの訴訟を通じて学区が問題に対してより多くの資源を投入することを期待していると述べた。

Gilroy school district hit with lawsuit over student safety – NBC Bay Area