サウスウエスト航空の短距離便で、従来提供されていた「Stellarミニプレッツェル」などのスナックサービスが行われないケースが増えているとの報告が相次いでいる。RedditやSFGATEの取材によれば、乗客からは「サービスの質が低下している」との声が上がっている。
サンフランシスコ在住のEli Weiss氏は、サウスウエストの短距離便で今年半分ほどのフライトでスナックの提供がなかったと述べた。多くの場合、機内アナウンスで「揺れが予想されるため、サービスを控える」と説明され、そのまま提供されないケースが多いという。
この変化の背景には、サウスウエスト航空が2024年12月に導入した新たな安全プロトコルがある。従来は高度1万フィートで着陸準備を始めていたが、新方針では1万8000フィートで準備に入ることとなり、サービス提供時間が約10分短縮されている。これにより、乗務員の揺れによる負傷は3分の1に減少したと同社は説明している。
また、Reddit上では同社パイロットとされるユーザーが、気流情報をクラウドソース型アプリで収集し、事前に揺れを避ける判断を行っているとコメントしており、安全性を最優先とする姿勢を強調している。
一方で、長年の利用者であるカリフォルニア州オンタリオ在住のKam Kazmi氏は、サービス品質や乗務員のホスピタリティの低下を理由に、他社への乗り換えを表明。「他の選択肢は十分にある」と述べ、サウスウエストから離れる意向を示した。