2025年5月12日、カリフォルニア州サンタクララ郡は、移民コミュニティへの支援を強化するため、多言語メディアキャンペーン「One County One Future」を開始した。このキャンペーンは、連邦政府の移民政策による不安や脅威に直面する住民に対し、情報とリソースを提供することを目的としている。
サンタクララ郡の人口の約40.6%は移民であり、100以上の言語と方言が話されている。この多様性を反映し、キャンペーンは英語、スペイン語、ベトナム語、中国語、タガログ語の5言語で展開され、印刷物、デジタル、テレビ、ラジオ、公共交通機関(VTA)など多岐にわたるメディアを通じて情報を発信する。
郡は年間約590万ドルを移民関連のプログラムとサービスに投資しており、さらに今年度は500万ドルを追加で割り当て、移民コミュニティやLGBTQ+コミュニティなど、連邦政府の政策によって影響を受ける可能性のあるグループを支援する体制を強化している。
また、郡は「One County One Future」専用のウェブページを開設し、移民が自らの権利や利用可能なサービスについて理解を深められるよう、英語、スペイン語、ベトナム語、中国語、タガログ語、パンジャブ語の6言語で情報を提供している。このページでは、米国移民・関税執行局(ICE)との接触時にリアルタイムで支援を提供する「サンタクララ郡迅速対応ネットワーク(RNN)」などのサービスについても紹介されている。
郡の指導者たちは、移民の安全と福祉を守ることに引き続き尽力する姿勢を示しており、「私たちはあなたの権利を守り、必要なリソースを提供し続けます」とのメッセージを発信している。