カリフォルニア州サンノゼのカムデン・アベニューに位置する中華料理店「Chef Li’s」が、約30年の営業を経て2025年5月15日に閉店することが明らかとなった。オーナーのエリック・ディエック氏によれば、リース契約の更新交渉が不調に終わったことが主な要因である。ディエック氏は家賃の増額を申し出たが、物件管理会社との合意には至らなかった。同氏は、管理会社がフランチャイズ系のテナントを誘致しようとしている可能性を示唆している。
「Chef Li’s」は、単なる飲食店以上の存在であり、地域コミュニティにとっての集いの場であった。常連客のアリス・オルモス氏は、「25年以上通い続けた特別な場所」と述べ、閉店を惜しんでいる。また、25年間ウェイトレスとして勤務したエイミー・ワン氏は、同店で英語を学び、顧客との交流を通じて家族のような関係を築いてきたと語り、閉店の知らせに涙を流したという。
ディエック氏は、COVID-19パンデミックを乗り越え、店舗の改装にも多額の投資を行い、今後5年間の営業継続を計画していた。しかし、リース契約の問題により、その計画は断念せざるを得なくなった。閉店後は、長年の夢であった蘭の販売店を開業する意向を示している。
Popular San Jose Chinese restaurant forced to close after 3 decades, owner says – NBC Bay Area