サンノゼ市議会は5月20日、ダウンタウンの活性化を目指し、「エンターテインメントゾーン」の設置を正式に承認した。これにより、屋外イベントやアルコールの提供が容易になり、少なくとも7つのゾーンが新たに設置される予定である。
この取り組みは、レストランやブリュワリーが連携し、ビアガーデンのような形で通りを封鎖してイベントを開催できるようにするもので、観戦イベントやフェスティバルなどが想定されている。また、許可の手続きも簡略化され、飲食店の事業促進が期待されている。
サンノゼ市のマット・マハン市長は「小規模ビジネスと商業地区の支援に向け、柔軟なルールが必要」と強調。市内の55 Southというカクテルバーの共同経営者エリック・ニールセンも、隣接する店舗同士の連携によって地域全体で魅力的なイベントを企画できると述べ、導入を歓迎した。
このゾーンは、2026年に予定されているスーパーボウルやワールドカップ開催に向けて、地域経済の底上げと観光誘致の効果も見込まれている。市内ダウンタウンでは店舗やオフィスの5分の1が空き物件となっており、当局は今回の施策が新規出店の促進にもつながると見ている。
市警察も条例作成に関与しており、安全対策が施された上で、最初のゾーンは7月にもオープンする可能性がある。