サンノゼ市のマット・マハン市長は、ホームレスの人々がシェルターの提供を3回拒否した場合、逮捕することを可能にする新たな政策を提案した。この提案は、特に家族向けの新しいシェルター施設で、提供されたシェルターを拒否する人々が多いことへの対応として考案された。ホームレス問題に関する自身の政策案は、ギャビン・ニューソン州知事が最近打ち出した、市や郡レベルでのキャンプ禁止モデルに沿ったものだという。市長は、逮捕された人々を刑務所ではなく、薬物治療や精神保健サービスを提供する裁判所プログラムに導くことを目的としている。
この提案は、2024年の連邦最高裁判所の判決により、都市が公共スペースでのキャンプを禁止する権限を拡大されたことを背景にしている。この判決により、都市は十分なシェルターがない場合でも、ホームレスのキャンプを撤去し、財産を押収することが可能となった。
マハン市長の提案は、ホームレス問題に対するより厳格な対応を求める有権者の声を反映している。最近の調査では、カリフォルニア州の有権者の37%が、シェルターの提供を拒否したホームレスの人々を逮捕することに賛成しており、さらに24%がある程度支持している。一方で、38%はこの方針に反対している。
この提案は、ホームレスの人々に対する刑事罰を強化するものであり、批判も多い。ホームレス支援団体は、このような政策が貧困を犯罪化し、問題の根本的な解決にはならないと主張している。彼らは、真の解決策は、十分な住宅供給と支援サービスの提供であると訴えている。
サンノゼ市議会は、マハン市長の提案を検討中であり、今後の議論と決定が注目される。
San Jose mayor pushes plan to arrest homeless people refusing shelter