2025年4月22日、イースト・パロアルトに所在する私立学校「ザ・プライマリースクール」が、2025-26学年度末をもって閉校することが発表された。同校は、マーク・ザッカーバーグ氏の妻であるプリシラ・チャン博士によって2016年に設立され、低所得層の家庭を対象に、教育、医療、その他の支援を無償で提供してきた。在校生の多くはラテン系であり、1歳から中学生までの子どもたちが通っていた。
学校側は、閉校の決定について「非常に困難な決断であった」と述べているが、具体的な理由は明らかにされていない。保護者の中には、事前の説明がなかったことに対する不満の声も上がっている。ある保護者は、「自閉症の息子が学校や先生たちを失うことに涙している」と語った。
在校生400人以上は、ラベンズウッド市学区の公立学校へ転校する予定である。また、チャン・ザッカーバーグ・イニシアティブ(CZI)は、サンリーハンドロにある同様の学校も閉校する予定である。CZIは、2025年から2030年にかけて、ラベンズウッド市学区における早期教育、医療、保護者支援サービスに5,000万ドルを投資する計画を発表している。
なお、CZIおよびメタ社は、近年、ダイバーシティ、公平性、包括性(DEI)に関する取り組みを縮小しており、今回の閉校もその一環と見られている。この方針転換は、法的および規制上の環境の変化を理由としているが、トランプ政権との関係強化を図る動きの一部と指摘する声もある。
The Primary School in East Palo Alto to close down – NBC Bay Area