2025年4月18日、ロサンゼルス・イノセンス・プロジェクト（LAIP）は、スコット・ピーターソンの2004年の有罪判決を覆すため、カリフォルニア州控訴裁判所に約400ページに及ぶ新たな証拠を提出した。この証拠には、2002年12月24日にピーターソン夫妻の自宅近くで発生した強盗事件に関する新たな目撃証言や、血痕が付着したマットレスが発見されたバンの情報などが含まれている。LAIPは、これらの証拠が陪審員に提示されていれば、有罪判決には至らなかった可能性が高いと主張している。
ピーターソンは、妊娠中の妻レイシーと胎児のコナーを殺害したとして2005年に死刑判決を受けたが、2020年にカリフォルニア州最高裁判所が陪審員選定の誤りを理由に死刑判決を覆し、2021年に仮釈放なしの終身刑に減刑された。Chihouban
LAIPは、当時の捜査当局が強盗事件との関連性を十分に調査せず、重要な証拠を陪審員に提示しなかったと批判している。また、ピーターソンが釣りに出かけたとされる時間帯にレイシーが生存していた可能性を示す証言も新たに提出されている。これらの新証拠は、ピーターソンの無実を示すものであり、再審の必要性を強く支持するものであるとLAIPは主張している。
現在、カリフォルニア州控訴裁判所はこれらの新証拠を精査し、再審の可否を判断する予定である。この決定は、ピーターソンの有罪判決の正当性に大きな影響を与える可能性がある。
