スタバ服装規定に反対する店員が、全米75店舗でストライキ

NBC News

2025年5月12日、スターバックスは米国およびカナダの直営店およびライセンス店舗において、新たなドレスコードを導入した。この規定では、従業員に対し、無地の黒いシャツとカーキ、黒、または青のデニムのボトムスの着用が求められる。従来の規定では、暗色系の色や柄のシャツが許可されていたが、今回の変更により、より厳格な服装規定となった。スターバックスは、この変更が象徴的な緑のエプロンを際立たせ、店舗内に親しみやすい雰囲気を醸成することを目的としていると説明している。

しかし、労働組合「Starbucks Workers United」は、この新ドレスコードが労使交渉の対象であるべきだと主張し、全米の75店舗で1,000人以上のバリスタがストライキを実施した。組合は、スターバックスが従業員の声を無視し、制限的なドレスコードを一方的に導入したことを批判している。また、スターバックスが従業員向けの内部サイトで販売しているブランド衣料品の一部が、新ドレスコードでは着用禁止となっている点も問題視されている。

スターバックスは、従業員に対して無料で黒いTシャツを2枚提供すると発表したが、組合側はこれを不十分とし、全従業員への公平な配布が行われていないと指摘している。さらに、新たな靴の規定が導入されたことにより、従業員に追加の経済的負担が生じているとの声も上がっている。

スターバックスは、ストライキが店舗運営に与える影響は限定的であると述べており、労使交渉の再開を促している。しかし、2021年に始まった組合化の動き以来、労使間での正式な契約合意には至っておらず、2024年2月に交渉が再開されたものの、進展は見られていない。

More than 1,000 Starbucks baristas go on strike to protest new dress code | AP News

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