2025年4月26日、カリフォルニア州フリーモントにあるテスラの工場前で、約75人の抗議者が集まり、イーロン・マスクの政治的関与とテスラのコンゴ民主共和国(DRC)での事業活動に対する抗議を行った。抗議者たちは、マスクが率いる「政府効率化省(Department of Government Efficiency: DOGE)」による連邦職員の大量解雇や、DRCにおけるコバルト採掘における児童労働の疑惑に対して懸念を示した。
テスラは、リチウムイオン電池の製造に必要なコバルトをDRCから調達しており、過去には児童労働の使用が指摘されている。2023年、マスクは株主総会で、サプライヤーが児童労働や強制労働を使用していないことを証明するため、第三者による監査を実施し、鉱山にウェブカメラを設置すると約束した。しかし、2024年には、連邦控訴裁判所がテスラを含む5社に対し、DRCでの児童労働の使用に関する責任を問わない判断を下している。
抗議者の一人、ニック氏は、「消費者レベルでテスラをボイコットし、彼らにお金を渡すのをやめよう」と述べ、テスラ製品の不買を呼びかけた。抗議活動により、一部の道路が封鎖されるなどの影響が出たが、テスラからの公式なコメントは得られていない。