カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事は、州内の都市や町に対し、歩道、公園、自転車道などの公共の場でのホームレスキャンプの禁止を求める条例を導入するよう呼びかけた。ニューサム知事は、路上で人々が生活し、命を落とす状況を放置することは思いやりに欠けると述べ、公共の健康と安全の観点からこの問題に取り組む必要性を強調した。
知事は、ホームレス問題への対応として、州が過去最大規模の投資を行ってきたこと、また裁判所が法的な曖昧さを解消したことを指摘。さらに、最も重篤な病状を抱えるホームレスのための行動健康住宅や治療オプションを拡充するコミュニティに対し、33億ドルの州資金を提供する用意があると発表した。
ニューサム知事は、都市全体での禁止を強制する権限は持たないものの、キャンプの解決と人々を避難所、住宅、ケアに結びつけるためのモデル戦略を提示。迅速かつ人道的な行動の必要性を訴え、「もはや行動しない理由はない」と述べた。
この動きは、2024年6月の米連邦最高裁判所の判決(Grants Pass v. Johnson)を受けたものであり、この判決により、自治体は公共の場でのキャンプを禁止する条例を施行できるようになった。
オークランド市など一部の都市では、既に大規模なキャンプの撤去が進められており、州の資金や新たな住宅オプションを活用して、多くのホームレスを一時的または恒久的な住宅に移行させる取り組みが行われている。
Gavin Newsom Moves to Clear California’s Homeless Encampments – Newsweek