2025年5月14日、カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事は、州が資金提供する医療プログラム「Medi-Cal」において、2026年から無認可の低所得移民の新規登録を停止し、2027年から既存の加入者に月額100ドルの保険料を課す提案を発表した。
この決定は、予想を上回るプログラムの費用と、連邦の関税政策による経済的不確実性を背景としている。ニューサム知事は、州の財政安定性とMedi-Calの長期的な存続可能性を確保するために、困難だが必要な措置であると述べた。
この提案は、2024年にすべての低所得成人に対して移民ステータスに関係なく無料の医療サービスを提供するという野心的な計画を実施した後のものである。しかし、その拡大は予想を27億ドル上回る費用がかかり、州の財政に大きな負担を与えている。
提案された変更は、子供には影響せず、既存の加入者はプランから除外されることはない。また、月額100ドルの保険料は、カリフォルニア州の保険市場で補助を受けたプランの平均的な費用と一致している。
この提案は、州の予算更新発表の一環として行われ、最終的な予算案は6月までに署名される必要がある。ニューサム知事と州議会は、今後の財政不安定性と数十億ドル規模の赤字に備えて、予算交渉を開始する。