カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事は、昨年9月に発令した麻(Hemp)由来THC製品の緊急禁止令が、酒類販売店で99.7%の遵守率を達成したと発表した。麻由来THCは、規制された大麻販売店以外で販売されることが多く、飲料やベイプカートリッジに含まれる中毒性のある化合物である。
カリフォルニア州アルコール飲料管理局(ABC)の担当者は、これまでに11,445店舗を検査し、ほとんどの店舗が禁止令に従っていることを確認したと報告している。初期段階では、多くの酒類販売店が禁止を知らずに販売を続けていたが、その後、規制の周知が進んだという。
緊急禁止令は当初6か月間の予定で発令され、今年3月に90日間延長された。現在の期限は6月末であり、さらに90日間延長することが可能だが、その後の対応は未定である。ニューサム知事はこの禁止令が公衆衛生の保護を目的としたものであるとし、州政府は引き続き違反の監視を続ける方針を示している。
なお、この禁止令はABCが許可した店舗にのみ適用され、ソーシャルメディアを通じて麻製品を宣伝し、直接消費者に発送する企業は対象外となっている。麻業界はこの禁止令に異議を申し立てたが、裁判所はその差し止め請求を却下している。
Newsom says his controversial hemp THC ban is 99.7% effective