バークレーの歴史的映画館「カリフォルニア劇場」、18階建て住宅と劇場施設に再開発へ

FOX KTVU

カリフォルニア州バークレー市の中心部に位置する歴史的な映画館「カリフォルニア劇場」が、18階建ての住宅と劇場施設を含む複合ビルへと再開発されることが決定された。​この劇場は1914年に開業し、長年にわたり地域の文化的ランドマークとして親しまれてきたが、2020年3月のパンデミック以降閉鎖されていた。​再開発計画では、劇場のアールデコ様式のファサードとマーキーを保存しつつ、211戸の住宅と24,273平方フィートのライブパフォーマンススペースを新設する予定である。 ​

このプロジェクトは、住宅開発会社ギルベイン・デベロップメントによって提案され、バークレー市のゾーニング調整委員会および市議会によって承認された。​計画には、非常に低所得者向けの住宅11戸の提供も含まれている。​また、新たに設けられる劇場スペースは、325席を備え、バークレー・バレエ、バークレー交響楽団、ウェスト・エッジ・オペラなどの地元芸術団体によって運営される予定である。 ​

一方で、保存活動家や一部の住民からは、歴史的建造物の大部分を取り壊すことへの反対意見も出ている。​彼らは、劇場全体の保存を求める声を上げていたが、市のランドマーク保存委員会はファサードとマーキーの保存にとどめる判断を下した。​この再開発計画は、カリフォルニア州の住宅危機に対応するための州法の影響も受けており、都市部での高密度住宅開発を促進する動きの一環とされている。 ​

再開発が完了すれば、バークレー市の中心部に新たな住宅と文化施設が誕生し、地域の活性化が期待されている。​しかし、歴史的建造物の保存と都市開発のバランスを巡る議論は、今後も続く可能性がある。

Berkeley’s last standing movie theater downtown will be turned into housing | KTVU FOX 2

Ads Blocker Image Powered by Code Help Pro

Ads Blocker Detected!!!

いつもシリコンバレー地方版をご愛読頂きありがとうございます。シリコンバレー地方版の運営は広告収入で成り立っています。アドブロッカーの無効化をお願いします。