非営利団体サーフライダー・ファウンデーションの年次報告書「Clean Water Report」によると、カリフォルニア州の人気観光地であるパシフィカのリンダマー・ビーチ(Linda Mar Beach)が、再び全米で最も汚染された海水浴場の一つに挙げられた。
同ビーチで2024年に採取された水質サンプルのうち、約71%が州の健康基準を満たさない高レベルの細菌を検出していた。これは観光客やインフルエンサー、地元住民の人気を集める海水浴場として深刻な問題である。
同報告書では、カリフォルニア州内では他にサンディエゴのインペリアル・ビーチ(82%)およびピズモ近郊のアビラ・ビーチ(38%)もワースト10にランクインした。
リンダマー・ビーチの水質問題に対応するため、サンマテオ郡のサーフライダー支部、ペドロ・ポイント・サーフクラブ、サンペドロ・クリーク流域連合などの地域団体が連携を始めている。水質イニシアティブの上級マネージャー、マーラ・ディアス氏によると、これらの団体はリンダマー・ビーチに流れ込むサンペドロ・クリークの上流でもさらなる調査を計画しており、汚染源が人間の排水か動物由来かを特定するための種特異的検査も検討中である。
サーフライダーの「Blue Water Task Force」は2024年、全米604か所で10,120件の水質サンプルを処理し、そのうちカリフォルニアからは2,074件が含まれていた。全体の約80%(483か所)で、少なくとも1回は州の水質基準を満たさなかったという。
なお、同団体は今後の監視活動の継続性についても懸念を示しており、BEACH法に基づく連邦補助金が大幅に削減される恐れがあると警鐘を鳴らしている。
Popular Bay Area beach is one of the most polluted in the US again