ベイエリア、全米で最も大気汚染が深刻な都市圏の一つにランクイン

2025年4月22日、アメリカ肺協会(American Lung Association)が発表した第26回「State of the Air」報告書によれば、サンノゼ・サンフランシスコ・オークランドの三都市圏は、全米で最も大気汚染が深刻な都市圏の一つとして位置づけられた。この地域は、オゾン汚染で全米第14位、日平均の粒子状物質(PM)汚染で第11位、年間平均の粒子状物質汚染で第6位にランクされている。

報告書によれば、全米人口の約46%が不健康な大気環境にさらされており、特にカリフォルニア州では住民の約90%が少なくとも一つの大気質評価で「不合格」とされる地域に居住している。大気汚染は、呼吸困難、喘息、早期死亡などの健康問題を引き起こす可能性がある。

一方で、サンタローザやペタルマなどの都市は、オゾン汚染日数がゼロで、年間の粒子状物質濃度も低く、カリフォルニア州内で最も空気が清浄な都市として評価された。また、ベイエリア全体としても、過去最も少ない「不健康なすすの日数」を記録し、特に大規模な山火事が発生しなかった年には、空気質の改善傾向が見られると報告されている。

アメリカ肺協会は、ベイエリア大気質管理局(Bay Area Air Quality Management District)やカリフォルニア州大気資源局(California Air Resources Board)の取り組みを評価する一方で、連邦政府による環境規制の緩和が、全国的な大気質の悪化を招く可能性があると懸念を示している。

この報告書は、気候変動による極端な高温や山火事、干ばつなどが大気質の悪化に寄与していることを指摘し、特に有色人種のコミュニティが不健康な大気環境にさらされるリスクが高いことを強調している。

Bay Area metro ranks among most polluted in the US, report shows – NBC Bay Area

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