ユダヤ系擁護団体であるStandWithUsとベイエリア・ユダヤ連合は、カリフォルニア州サンタクララ統一学区（Santa Clara Unified School District: SCUSD）に対し、反ユダヤ的な差別とハラスメントが繰り返されているとして、連邦教育省の民権局（Office for Civil Rights: OCR）に苦情を提出した。

苦情の内容によれば、SCUSDに通うユダヤ系の小・中・高校生が、同級生や教職員から繰り返し侮辱的な言動や偏見にさらされており、その中には「ナチス」「ホロコースト」といった用語を用いた中傷や、イスラエルを悪魔化するような発言も含まれている。さらに、校内でのスピーカーや教育資料の中にも反ユダヤ的な内容があったとされている。

StandWithUsは、SCUSDがこれらの問題に対して是正措置を怠り、ユダヤ系生徒に対して安全かつ平等な教育環境を提供できていないと主張している。苦情文書では、ユダヤ系生徒に対する学校の対応が不十分であるだけでなく、非ユダヤ系の学生に比べて処分や指導の一貫性が欠如していた点も指摘されている。

今回の申し立ては、連邦民権法第VI編（Title VI of the Civil Rights Act of 1964）に基づき行われたものであり、OCRに対し、SCUSDにおける調査と是正措置の実施を求めている。

なお、OCRはすでにこの苦情を受理しており、調査を開始する可能性がある。

Jewish Advocacy Group Files Civil Rights Complaint Against SCUSD – The Silicon Valley Voice