ユナイテッド航空、サンフランシスコ発のファーストクラス機内食がスナックに変更される混乱発生

SFO

ユナイテッド航空は2025年5月15日、サンフランシスコ国際空港(SFO)発便において新しい外部ケータリング業者への切り替えを実施したが、それに伴い大規模な機内食提供の混乱が発生している。特にファーストクラスやビジネスクラスなどのプレミアムキャビンにおいて、従来の温かい機内食の代わりにスナックボックスとボトル入りの水だけが提供されるケースが相次いで報告されている。

機内乗務員らによれば、一部の長距離便では本来あるべき機内食カートの積み込みがなく、代わりに前便で使用された備品がそのまま残されている事例や、スナックパックがごみ袋に入れられて搭載されるという通常とは異なる手法も確認された。

乗客への影響も大きく、ロンドンやシンガポール行きなどの国際線を含む一部フライトでは、複数コースの機内食が提供されず、代替措置として空港内で使用可能な15ドル分のフードバウチャーが配布されている。しかし、プレミアム料金を支払っている乗客にとっては満足度を大きく下げる要因となっており、乗務員らも乗客対応の難しさを訴えている。

ユナイテッド航空は2025年第1四半期に機内食への1億5000万ドルの投資と顧客満足度12%向上を発表していたが、SFOでの混乱はその取り組みと真逆の印象を与えている。なお、航空会社からの公式謝罪は現時点では出ておらず、現場の運用安定化に努めているとされている。

AFA-CWA(乗務員組合)は、今後数週間にわたり追加的なケータリング変更が発生する可能性があると内部メモで通知しており、SFO空港におけるケータリングの信頼性は以前から課題であったと指摘している。今回の業者変更は長期的にはサービス向上を目指した改革の一環とみられるが、現時点では運用上の問題が表面化している状況である。

United Catering Chaos at San Francisco: First Class Meals Replaced by Snack – Aviation A2Z

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