金曜日に署名された新しい法案AB1766は、正規の書類を持たない移民者に対しても州のIDを発行することを可能とする。このIDは、雇用や保険加入などの際に正規のIDとして使用することができるもの。カリフォルニアには非正規移民者が260万人存在し、身分証明ができないことから生活上不都合な点が多く、2013年に通貨した法案AB60では、非正規移民でもカリフォルニアの運転免許証を取得することができるようになった。現在は、260万人中100万人が運転免許証を取得しているが、残る160万人は依然として身分証明書を持っていない。
現在カリフォルニアでIDとして使用できるIDカードは
■ドライバーズライセンス:2013年以降は正規カリフォルニア住人であることを証明する必要なく取得できる。車の運転ができることが必要。
■カリフォルニア州 ID:運転免許のないカリフォルニア州で有効な身分証明書。市民または正規移民である証明が必要。
■連邦 REAL ID:飛行機の搭乗も可能で州外でも身分証明機能がある。市民または正規移民である証明が必要。
■新カリフォルニア州 ID:運転免許のないカリフォルニア州で有効な身分証明書。2024年以降は正規カリフォルニア住人であることを証明する必要なく取得できる。
Undocumented Immigrantの和訳が難しいところですが、本来なら不法滞在者。不法移民でID発行どころか、見つかったら強制送還となるところですが、カリフォルニアでは260万人もいるこれらの人の労働力に頼っているところもあり、黙認の状態で放置していたところ、免許を取れないので無免許、無保険運転での事故が問題となり、「じゃあ、身分証明機能のない運転免許証つくるか」と作ったのが、2013年以降の非ID免許証。これのおかげで、カリフォルニア住人は他州や空港で免許証をIDとして使用することができなくなってしまい、新たに連邦ID機能を付加したのが REAL ID免許証。そして今度は、車を運転できない非正規移民にもIDが必要だからと、新カリフォルニアID。もー、わけわからん。