立往生する無人タクシーでサンフランシスコ市内の交通が混乱

カリフォルニア州公益事業委員会によりサンフランシスコ市内での24時間営業が認められた無人タクシー会社クルーズ社だが、公認直後に道路上で運航不能になり渋滞を巻き起こすなどのトラブルがあいついでいる。クルーズ社の無人運転タクシーの複数台が無線接続の障害によち走行不能となり、ノースビーチ地区の道路の真ん中で停車して交通を妨害した。通信障害は現在開催中のアウトサイド・ランズ・ミュージック・フェスティバルと関連していた。クルーズ社は問題を認め、今後の発生を防ぐため、状況の調査と解決に積極的に取り組むことを表明した。サンフランシスコのロンドン・ブリード市長は、自律走行車を市内に統合することへの支持を表明したが、緊急対応者への干渉などの懸念も強調した。

サンフランシスコ市消防局は、カリフォルニア州公益事業委員会が市内での無人運転車の普及を認める決定を下したことに強く反対した。同局は、今回の裁定は、先に委員会に提示された公共の安全と緊急対応への干渉問題を無視していると主張した。近代化と新技術の可能性があるにもかかわらず、消防局は、市の住民と訪問者の安全を危険にさらすいかなる車両も、まだ普及に適していないと強調した。第3区スーパバイザーのアーロン・ペスキン氏は、この決定を批判し、州委員が安全上の懸念を無視し、近隣に交通混乱を引き起こすと非難した。記事はまた、クルーズの自律走行車が経験した接続性の問題の理由として、近くで大規模な音楽フェスが行われていたせいで回線がつながりにくくなっていたとしている。

Cruiser cars Outside Lands: Vehicles halt traffic in SF, cite ‘connectivity issues’ music festival