現代版、電話のマナー

iOSの新しい機能で電話をかけてきた相手が、留守番電話に残しているメッセージをリアルタイムで文字起こししてテキスト表示してくれる機能が追加されました。こちらの都合を無視していきなりかかってきた電話が今出る必要がある電話なのかどうかを判断できるので便利ですね。

SFGATEにマナー講師(etiquette expert)に聞いた現代版電話のエチケット、という面白そうな記事があったので要約します。

The new phone call etiquette: Unwritten rules keep on changing

留守番電話にメッセージを残さない
要件を簡潔、正確に伝えたいのであればテキストメッセージを使用するべきであり、ボイスメッセージは適切ではありません。家族や恋人など相手と親密な間柄であなたの声を聴かせることが重要な場合は例外です。

電話をかける前にテキストメッセージで事前予告する
相手の都合を確認せずにいきなり電話をかけるのは失礼です。音声で通話したい場合は必ず事前にテキストメッセージなどで予告し相手の都合を確認しましょう。

電話にでるのは義務ではありません
かかってきた電話を受けるかどうかはあなたの判断です。いきなりかかってきた電話を受ける必要はありません。電話で作業を中断されてストレスを感じたとしたら、それは電話を受けたあなたの責任です。

電話は感情を伝え、テキストは事実を伝える
報告事項などの連絡は電話より、テキストメッセージが適しています。電話の方が良いのは、個人な関係においてニュアンスや感情を伝える必要がある時です。誰かに文句を言ったり喧嘩を売りたいときはテキストメッセージより電話が適しているでしょう。

相手が電話に出なかったらすぐかけなおさない
相手が電話を取らなかったのには理由があります。すぐかけ直すのはやめてテキストメッセージなどを使いましょう。

ビデオ通話ではカメラを固定する
ビデオ通話を行う場合は、できるだけスマートホンやカメラを固定して相手がみる動画が安定するように気遣いましょう。

公衆の場ではスピーカーフォンは使用しない
周りに他の人がいる環境でスピーカーフォンでの通話はやめましょう。だれもあなたの話に興味はありません。ビデオ通話はなおさら控えましょう。

電話を受ける相手をスクリーニングしましょう
誰からの電話でも取る必要はありません。留守番電話メッセージを確認して対応する必要があるかどうか判断してから通話を開始することは失礼ではありません。

電話をやめろというわけではありません
電話をかけることは、以前ほど一般的ではなくなり、また事前に準備が必要になったかもしれませんが、それでも素晴らしいコミュニケーション手段であることに変わりはありません。リアルタイムで人と話すことは、人間関係を強化し、メンタルヘルスを改善し、孤独感を和らげる効果があります。