編集長のヒトリゴト:不法移民救済ドリームアクト

8月も後半に入り、世間はBack to Schoolの雰囲気になって来ました。Santa Clara学区も長い夏休みを終え、来週月曜から学校再開になります。

毎年この時期に面倒なのが、新学年スタート前に学区に提出するパケット一式。緊急連絡先や、主治医、保険、学校での子供の写真撮影許可、パソコン教室でのインターネット利用許可、食事アレルギーなどなど。
ま、訴訟社会アメリカで人様の子供を預かる以上、先手を打って親の同意を取っておく必要があるのは止むを得ないでしょう。

この他に面倒なのが、学区内に居住していることを証明する書類。
・学区内住所と保護者の名前の入った公共料金の請求書
・賃貸なら賃貸契約書
など三点以上オリジナルを持参しなければならない。

学区がいいところは不動産も高いので、安い地域から良い学区に通うために住所を偽装する人が多いためだ。

で、面白いのが日本で言う戸籍や住民票など、合法的にその住所に住んでいることを示す書類というものは無い。また、アメリカ人であることや、合法的に滞在している外国人であることを示す必要もない。不法移民でも、観光旅行中の外国人でも、上記の書類さえ用意できればアメリカの公立学校で義務教育を受けることができるのだ。
実際、このエリアには不法滞在のメキシコ人も多いが、子供はちゃんと学校に通い教育を受けている。

今日、8月15日から、16歳未満でアメリカに連れてこられた不法移民の子供が合法的な滞在許可を得ることができる、Dream Act Deferred Actが始まった。合法滞在ステータスを申請出来る条件は以下のとおり。

・申請者が16才になる前にアメリカに入国していること
・申請者が過去5年以上連続してアメリカに滞在していること
・申請者が高校を卒業し、GEDを取得しているか、現在短大または同等の高等教育を受けていること
・申請者が30才以下であること
・申請者が過去に犯罪歴などが無い模範的な住民であること

カリフォルニア州ではすでにこのドリームアクトを昨年から段階的に実施しており、不法移民の子供でも高校を卒業していれば、大学への学資援助を受けられる措置が取られている。ま、インディアンを除くアメリカ人はみなそもそも移民なわけで、事実上市民を認めないと合法住民だけでは回らないという事情もあります。

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