BARTの全線運行停止、通勤混乱で交通団体が警鐘を鳴らす

BART

2025年5月9日、ベイエリア高速鉄道(BART)はシステム全体で数時間にわたり運行を停止し、朝の通勤者に大きな混乱を引き起こした。BARTの広報担当者によると、問題の原因はコンピュータネットワークの障害であり、運行指令センターが線路の一部を視覚的に監視できなくなったことが要因であった。安全性を確保できないため、運行停止が決定されたという。

運行停止の影響は広範囲に及び、通常はBARTを利用する17万人以上の通勤者が影響を受け、道路は車で溢れた。特にリバモアからサンフランシスコへの通勤者は通常50分の通勤時間が1時間半に延びたと証言し、他の通勤者もライドシェアの高額料金に直面した。サンフランシスコの交通団体は、「これは公共交通が消えた未来を示す警告である」とし、今後もBARTを含む交通機関に資金が確保されなければ、こうした状況が日常化する可能性があると警鐘を鳴らした。

今回の問題を受け、カリフォルニア州のアレギン議員とウィーナー議員は、州の予算で公共交通機関に20億ドルの支援を求める提案を進めている。彼らは、BARTのような公共交通機関が財政危機に直面している現状に警戒を示し、「一時的な不便は、資金不足によって恒久的な混乱に繋がる可能性がある」と警告した。BARTは一時的な対策として午前4時30分に運行停止を告知し、8時30分に一部運行を再開、9時30分に全面復旧を果たしたが、午後も遅延が続いた。

‘It was ugly.’ Following systemwide BART outage, transit advocates raise red flags | KRON4

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