アメリカ連邦捜査局(FBI)と国土安全保障省(DHS)は、独立記念日(7月4日)を前に、ニューヨーク市およびサンフランシスコにおいて「ローンウルフ型テロ」に関する新たな警告を発出した。この警告では、イスラム過激派やホームグロウン・バイオレント・エクストリミスト(HVE)による個人単独の攻撃が懸念されている。
FBIは、テロ組織がアメリカ国内での攻撃をオンライン上で扇動している実態があるとし、過去に発生したナイフによる襲撃や車両突入事件と同様の攻撃が模倣される可能性があると分析している。特に大規模イベントが開催される地域での不審者・不審物への警戒が強く求められている。
ニューヨーク市警(NYPD)は、同市に対する具体的な脅威は現時点で確認されていないとしながらも、市内全域において警備態勢を強化しており、マンハッタンではすでに多くの警官が目視できる状態にある。サンフランシスコ市でも同様の警備強化が行われている。
当局は一般市民に対して「不審な行動を目撃した場合は直ちに通報する」よう呼びかけており、「見たことは言うこと(See Something, Say Something)」キャンペーンの重要性が改めて強調されている。
出典:Lone wolf actor biggest threat to 4th of July festivities in New York, San Francisco: FBI, DHS