カリフォルニア州サンディエゴに本社を置くファストフードチェーン「Jack in the Box」は、2025年第2四半期の既存店売上高が前年同期比で4.4%減少したことを受け、業績不振の店舗を最大200店閉鎖する計画を発表した。これらの店舗の多くは30年以上営業を続けてきた老舗である。新たに就任したランス・タッカーCEOの下、「Jack on Track」と名付けられた再建計画が策定され、財務の健全化と事業の簡素化を目指す。SFGATE
この計画には、資産の売却や、2022年に5億7,500万ドルで買収したメキシカンファストフードチェーン「Del Taco」の売却も含まれている。Del Tacoは近年業績が低迷しており、コロラド州ではほとんどの店舗が閉鎖された。
Jack in the Boxは、2025年末までに80〜120店舗を閉鎖し、残りの店舗についてはフランチャイズ契約に基づき順次閉鎖を進める予定である。同社は現在、全米22州に約2,200店舗を展開しており、Del Tacoは17州に約600店舗を有している。SFGATE
この動きは、カリフォルニア州での最低賃金引き上げやインフレ、消費者の外食習慣の変化など、ファストフード業界が直面する厳しい経済環境への対応と見られる。業界全体が再編を迫られる中、Jack in the Boxの今後の動向が注目される。