自動運転車開発企業Waymoは、2025年1月までにフェニックス、サンフランシスコ、ロサンゼルス、オースティンで合計5,670万マイル(約9,126万キロ)を完全無人で走行した実績を基に、安全性に関する査読付き研究を発表した。この研究は、Waymoの事故データを人間の運転者によるベンチマークと比較し、11の事故シナリオにおける安全性能を評価している。
その結果、Waymoの自動運転車は以下のような大幅な事故削減効果を示した:
- 歩行者の負傷事故:92%減
- 自転車・オートバイ関連の負傷事故:82%減
- 車両同士の交差点衝突事故:96%減
この研究は、交通事故傷害予防ジャーナル(Traffic Injury Prevention Journal)に掲載予定であり、Waymoは自社の安全性を裏付ける根拠として活用している。ただし、同社は「深刻な傷害を防ぐ効果を統計的に評価するには、さらなる走行距離が必要である」とも述べており、慎重な姿勢を示している。
Waymoは、透明性を重視し、データ駆動型のアプローチで自動運転車の安全性向上に取り組んでいる。同社は、建設現場や緊急車両との相互作用など、依然として課題が残ることを認めつつも、自動運転技術が道路の安全性を高める可能性を強調している。
NBC Bay Area: Waymo Driverless Cars Show Strong Safety Record in New Study