AT&Tで大規模データ流出、最大5,000ドルの賠償金支払いへ
申請期限は2025年12月18日、対象者は760万名の現契約者と6,540万名の元契約者
AT&Tが過去に発生したデータ流出・不正ダウンロード事件をめぐり、集団訴訟の和解案が進行している。影響を受けた利用者は、最大5,000ドル(第一クラス)または最大2,500ドル(第二クラス)の補償金を受け取れる可能性がある。申請期限は2025年12月18日で、和解案の最終承認審理は2026年1月15日に予定されている。
何が起きたのか
AT&Tは、同社が利用するクラウドプラットフォーム(Snowflake)から、通話履歴やテキストログなどを含むデータが不正にダウンロードされた可能性があると報告した。影響対象者は次のとおりである。
- 現契約者:760万名
- 元契約者:6,540万名
今回の和解案は、これらの利用者に対する補償を目的とするものである。
受け取れる補償金の目安
和解金の総額は1億7,700万ドルであり、対象者は二つのクラスに分類される。
第一クラス(Settlement Class 1)
- 最大5,000ドルを受け取れる可能性
- 和解基金額:1億4,900万ドル
第二クラス(Settlement Class 2)
- 最大2,500ドルを受け取れる可能性
- 和解基金額:2,800万ドル
最終的な支払額は、損害額の証明、請求件数、弁護士費用などによって変動する。また、両クラスに該当する「重複クラスメンバー」は両方から補償を受ける可能性がある。
申請方法
AT&Tの和解管理者である Kroll Settlement Administration が専用サイトを開設している。
申請サイト(Claim Form):
https://www.telecomdatasettlement.com
申請期限は2025年12月18日である。
和解への参加拒否(オプトアウト)や異議申し立てを行う場合の期限は2025年11月17日となっている。
補償を受け取れる可能性がある人
以下に該当する場合、請求できる可能性が高い。
- 過去に AT&T の携帯サービスを契約していた
- AT&T から「影響を受けた可能性がある」旨の通知を受け取った
- 2022年以前の利用履歴がクラウドに保存されていた可能性がある
補償金額は上限であり、実際の支払いは個人の損害状況や請求総数によって変動する。
注意事項
- 和解はまだ最終承認前であり、内容は変更される可能性がある
- 申請には個人情報や損害の証明書類が必要となる場合がある
- 元契約者も対象になり得るため、心当たりがある場合は早めの確認が望ましい
まとめ
AT&Tの大規模データ流出を受け、最大5,000ドルの補償金を受け取れる可能性がある。対象者は2025年12月18日までに申請手続きを行う必要がある。影響を受けた可能性がある場合は、公式サイトで詳細を確認し早めに対応したい。




