米国連邦当局は、Nvidia社製の高性能コンピューターチップを中国に不正輸出した疑いでサンレアンドロの中国人男性チャム・リーを逮捕した。リーは、2人の米国市民および別の中国人と共謀し、偽造書類や架空契約を用いてアメリカ政府を欺き、約400個のチップをマレーシア経由で中国に送ったとされる。さらに50個のNvidia H200チップと10台のヒューレット・パッカードのスーパーコンピュータをタイ経由で中国へ送ろうと画策したが、法執行機関に妨害された。

この計画は2023年9月に始まり、チップの購入はアラバマ州に住む米国市民が所有するライセンスを持つ米国企業を通じて行われ、中国の顧客が注文を出した。香港に登録された中国企業2社からの送金を通じて資金が調達され、関係者間で「キックバック」が行われたとされるが、購入者の詳細や軍事との関連は特定されていない。

今回の事件に関し、Nvidia社には何の不正行為も認められておらず、リーを含む4名は密輸および輸出管理法違反、マネーロンダリングの共謀で起訴されている。リーの起訴手続きは12月4日にタンパで予定されており、関係者は数十年の刑期に直面している。

出典：East Bay man charged in alleged conspiracy to illegally ship powerful AI computer chips to China