カリフォルニア州は世界保健機関(WHO)のネットワークGOARNに全米で初めて参加した。このニュースは、トランプ政権が米国をWHOから脱退させた後に発表された。ギャビン・ニューサム知事はダボス会議の場で、自身が参加予定だったイベントがキャンセルされた件に触れ、トランプ政権を厳しく批判した。知事は、このキャンセルはトランプ政権下で米国内で起きている表現の自由、集会の自由、言論の自由の抑圧の一例であると述べ、歴史的事実の検閲や書籍の禁止といった動きを「逆転したアメリカ」と表現した。彼は、トランプ政権が独立した思考を持つあらゆる機関を攻撃していると指摘し、過去にカリフォルニア州最大の都市で国家警備隊が連邦化された事例を挙げ、政権の権威主義的傾向と一貫していると主張した。
トランプ政権への批判
ニューサム知事は、多くの米国企業や大学、企業のリーダーたちがトランプ政権に「魂を売っている」と厳しく非難し、アメリカの価値観や未来を売り渡していると述べた。彼は、米国が建国250周年を迎える今年、共和制や民主主義の原則が崩壊の危機に瀕しており、法の支配が「ドンの支配」に変貌していると警鐘を鳴らした。知事は、トランプ前大統領が前回の選挙を盗もうとし、民主主義を破壊しようとしたと批判し、自身は現状に加担しないと明言した。また、カナダのマーク・カーニー首相が世界のリーダーシップの欠如について語ったことについて、「かつては我々だった」と述べ、トランプ政権が80年以上にわたる同盟関係を破壊していることを「弱さが強さを装っている」と表現した。知事は、米国が数ヶ月で「認識できない国」になる可能性があり、「コードレッド」の状態にあると訴え、ダボス会議に来たのもこの現状を明確に指摘するためだと語った。
カリフォルニア州の経済と政策
知事は、カリフォルニア州が米国で最も多くのフォーチュン500企業、科学者、エンジニア、ノーベル賞受賞者を擁し、世界の研究開発の18%を占めるなど、経済的に成功していることを強調した。ヘルスケア分野では、全米で最も低い未保険者率を誇り、教育も進展していると述べた。また、カリフォルニア州が連邦政府に831億ドルもの純貢献をしているのに対し、テキサスのような赤字州は731億ドルの負担を受けていると指摘し、青い州がより少ない結果でより多く支出しているという批判に反論した。知事は、政府の管理責任を完全に否定するわけではないが、ドナルド・トランプ氏やイーロン・マスク氏らが火災の原因を不適切な消火設備に帰した主張は「途方もない」と断じた。移民問題については、不法移民への医療提供を擁護しつつも、民主党が国境警備で失敗したことを認め、自身が国境に州兵を派遣したことを明らかにした。彼は、トランプ前大統領の経済政策(関税、大量国外追放、富裕層への減税)は失敗であり、米国の経済成長を阻害し、サプライチェーンに悪影響を与えていると批判した。
税制と将来への展望
富裕層への一回限りの州レベルの富裕税については、教育や警察・消防官の支援といった広範な問題解決に寄与せず、他の一般基金を枯渇させ、既に州外への住民流出を引き起こしているとして反対する姿勢を示した。知事は、資本が自由に移動する現実を考慮し、州レベルでの富裕税は支持しないとしながらも、富裕層に不釣り合いに課税する累進課税制度を強く支持していると述べた。カリフォルニア州は国内で最も累進的な税構造を持ち、低所得層よりも高所得層に高い税率を適用していると説明した。彼は、資本の移動の自由という現実の中で、州レベルの一回限りの富裕税は州に既に悪影響を及ぼしており、欠陥のある構想であると主張した。知事は、カリフォルニア州の人口は3年連続で増加しており、フォーチュン500企業も20年以上で最多を記録していると述べ、イノベーションとスタートアップのエコシステムが繁栄していることを強調した。彼は富の不均衡を認識しつつも、体系的かつ思慮深く、国家レベルの改革を通じて対処すべきだとし、カリフォルニア州はそのバランスを見つけたと語った。
出典: ksbw.com: California is first state to join a World Health Organization network




