2026年のカリフォルニア州知事選では、前保健福祉長官のザビエル・ベセラ氏と、元Fox News司会者のスティーブ・ヒルトン氏が本選に進出した。しかし、この結果に至る仕組みは多くの州とは少し異なる。
カリフォルニア州では「トップツー・プライマリー(Top-Two Primary)」と呼ばれる制度を採用している。民主党、共和党、無党派を含むすべての候補者が同じ予備選挙の投票用紙に掲載され、有権者は党派に関係なく好きな候補者に投票できる。そして得票数上位2人だけが11月の本選へ進む。過半数を獲得しても予備選で当選は決まらない。
これは多くの州で採用されている「党ごとの予備選」と大きく異なる。一般的な州では民主党候補と共和党候補をそれぞれ選び、その勝者同士が本選で戦う。一方、カリフォルニアでは同じ政党の候補同士が本選で対決する可能性もある。実際、今年の州知事選でも「民主党候補が票を分け合った結果、共和党候補が2人とも本選へ進むのではないか」という議論が選挙前に話題となった。
さらにカリフォルニアには知事リコール制度もある。有権者が一定数の署名を集めれば、任期途中でも知事の解職を問う住民投票を実施できる。2021年にはギャビン・ニューサム知事に対するリコール選挙が行われたことでも知られる。
支持政党よりも候補者個人を重視する有権者が多いカリフォルニアでは、「より穏健な候補が選ばれやすい」「無党派層の意見が反映されやすい」といった利点がある一方、「本選の選択肢が実質2人に絞られてしまう」という批判もある。こうした独特の選挙制度は、全米でもカリフォルニア政治の特徴の一つとなっている。



