シリコンバレーの日本人子供たちへ(昨年、補習校で講演させて頂いた内容から抜粋)

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シリコンバレーという所は、世界各国から集まった人が暮らしていて人種 の坩堝のようです。一箇所に住みながら、一日の内に中華マーケットで買い物をし、インドレストランでカレーを食べて、韓国式サウナに入って、ということが簡単にできてしまう。しかも全部本場。

みなさんも現地校では、アメリカ人以外の友達もたくさんいらっしゃるでしょう。というか、お友達の国籍がアメリカかどうかということすら気にしていない のではないでしょうか。両親が中国人でもアメリカで産まれたアメリカ人も入れ ば、金髪白人でも聞いてみたら国籍はヨーロッパだったり。みなさんの中にも、 アメリカで生まれたり、お両親がアメリカ人、または日本人でないというかたも いらっしゃるとおもいます。

サンタクララカウンティの家庭では、自宅で家族の間で英語を話す家庭は2008年 の時点で50%を切ったそうです。

外国生まれの人口比は37.5%。

これはもう、先程お話した私のアップウィズピープルみたいな体験をここに住んでいるだけでできてしまうわけです。

日本人の話をする代わりに、アメリカ人について考えてみましょう。

みなさんは、アメリカの生活も長いですから「アメリカ人って好き?」と聞かれたらたぶん、「好きな奴もいれば嫌いななつもいる」と答えるのではないでしょうか?

では、日本で生まれ育った日本人に「イラン人(北朝鮮人)って好き?」と聞いたらどうでしょう?「好きな奴もいれば嫌いななつもいる」と答えられる人は少 ないかも知れません。

戦争についてちょっと。

明日、サニーベール市とクパチーノ市が戦争を起こす、ということはあり得ないですよね。明日でなくても、この先ずっとないでしょう。

何かで両方の市が対立することはあっても、話し合いで解決出来ず、武力を行使して殺しあうなんていうのはちょっと想像しにくい。やったらバカですよね。

大体、市の偉い人に、今日から戦時下だから相手の市に行ってはいけない。この鉄砲を持ってクパチーノ市民を殺してこいといわれて、ハイそうですかと、いう奴はいないでしょう。

日本の東京と神奈川が喧嘩、なんてのも、大阪が東京に爆弾を落とした、なんてのも聞いたことありません。

おそらく、みなさんも、家はクパチーノだけど、お父さんの会社はサンタクララ だし、親友はパロアルトに住んでるし、大好きなレストランはサンノゼだし、 と、日々の生活や交友関係の中でがっつり結びついてて、たまたま家の住所がク パチーノという以外に、クパチーノ市のために戦争に参加するという気はおきないでしょう。

では、なんで国家間の戦争はありなんでしょうか?

明日、日本とアメリカが戦争を始めたらどうしますか?

日本に戻って、兵隊として戦争に参加し、アメリカに爆弾を落とすことができま すか?
または、アメリカに残って、日本を攻撃するアメリカ軍をサポートしますか?
多分、みなさんはもうアメリカをよく知りすぎていて、友達もたくさんいるし、 どんな国家間の事情があっても「殺しても構わない」とは考えられないでしょう。

戦争は相手をよく知らないからできるのです。知らないことをよいことに、洗脳できるからです。

個人的に知らない国についてテレビや新聞で「あの国はこんなにおかしい、間違っている、危険だ」と繰り返されたら、「じゃあ、いざっていうときは殺して も仕方ないな」と思えてしまうのが戦争です。

でも、みなさんは違います。
「いや、アメリカ人にもいいやつもいるよ。馬鹿ばっかりじゃないよ。無差別に戦争 はできないよ」といえるはずです。

みなさんはもう、戦争で徴兵されても爆弾を落としたくない国がたくさんあるとおもいます。
どんどん増やしてください。

また、みなさんのおかげで、 「ちょっと日本とは戦争したくない」と思う外国人が必ずいます。
どんどん増や してください。

戦争は終わります。

WAR IS OVER
IF YOU WANT IT

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