WNBAのキャシー・エンゲルバート委員長が年末で退任する。NBAのアダム・シルバー・コミッショナーが金曜に発表した。エンゲルバートは7年以上にわたりリーグを率い、在任期間はWNBAの社長またはコミッショナーとして2番目の長さだという。
エンゲルバートはAP通信に対し、退任は数カ月前から考えていたと述べた。就任当初は3年半のつもりだったが7年半になったとし、春に合意した労使協定でリーグ初の年俸100万ドルの選手給与が実現したこと、長期のメディア権利契約、拡張が進んだことなどを挙げ「本当に良いタイミングだ」と語った。退任は自身の判断で、NBAやWNBAの関係者から圧力は感じなかったとしている。
後継については、過去数年にわたり後継計画に取り組んできたとし、内部・外部の候補者がリーグの視野に入っていると話した。残る4カ月で正式な後継選考を進めるとし、見つからなければ自身が続投すると述べた。
在任中の成果として、労使協定のほか、選手のチャーター移動の実現、新型コロナウイルス流行下でリーグを継続したこと、歴史的なメディア権利契約、WNBAフランチャイズ価値の急伸を挙げた。記事では、2019年の平均フランチャイズ価値が1000万ドルで、2026年には約4億6000万ドルになったとしている。一方で、選手へのSNS上の中傷が増えたとの声や、選手の安全を巡る不満、トランスジェンダー選手を巡る議論など緊張も伴ったとされる。
エンゲルバートは、選手へのオンライン攻撃は容認できないと繰り返し述べてきたとし、選手保護の取り組みを支持していると語った。トランスジェンダーを巡っては「WNBAには現在、資格に関する問題はない」と述べ、問題が生じた場合は選手会や選手と慎重に方針を議論するとした。今後については家族と過ごす時間を増やす意向を示し、オンライン上の憎悪が家族にも影響していると明かした。
