アテネ・オリンピック金メダリストで、ロンドンでも金を目指すハンマー投げの室伏広治選手からシリコンバレーの地方版読者へのメッセージを頂きました。室伏選手は練習の拠点をシリコンバレーに置き、地元の日本人コミュニティとも密接なつながりを持っています。今回のオリンピックでも金メダルをとれるよう皆でシリコンバレーから熱い声援を送りましょう。
シリコンバレーの皆様へ
いよいよロンドンオリンピックも間近に迫ってまいりました。今回のオリンピッ
クは私にとって4回目のチャレンジになりますが、これまで練習拠点をシリコン
バレーで取り組んでまいりました。今年の10月で私も38歳となりますが、決
して調整は簡単ではありませんでした。しかしこの年齢で第一線で頑張る事がで
きるのも日頃より皆様に応援していただいているからだと思います。心より御礼
申し上げます。さて、ここで企業戦略等でも同じ事がいえるかと思いますが、大切になってくる
キーワ ードは”ピーキング”です。4年間の練習の成果をオリンピックの決勝
(8月5日)のたった2時間弱に合わせて、すべての出し切らなければなりませ
ん。毎日のコツコツと取りむことが、いかに大切なのかを考えさせられますが、
そのピーキングを実現するために私は、”目標・目的を定めて最短の軌道を描け”
というプロイセン王国のクラウセヴィッツの言葉を信条に取り組んできました。ロンドンオリンピック本番に向けて、精一杯頑張りたいと思いますので引き続
き、どうぞ応援よろしくお願い致します!室伏 広治 シリコンバレーにて
ミズノ(株)
中京大学スポーツ科学部 准教授
中京大学博士課程修了 博士(体育学)
室伏広治著 「超える力」が、文芸春秋刊にて出版されました。
この本はすでに成功を収めたアスリートとしての経験談に留まらず、年齢やそれ
にともなう限界をもあえて新たな目標として定めて努力し、ロンドンへの覚悟を
記された本です。
ぜひご一読を!!