カリフォルニア州の有権者は11月、州の保険市場の見直しを巡り異なる構想を掲げる民主党候補2人から、新たな保険長官を選ぶ。元サンフランシスコ市監督委員のジェーン・キム氏と、ウエストロサンゼルス地域選出の州上院議員ベン・アレン氏が、6月の予備選で過半数を得られなかったため決選投票に進んだ。
世論調査では、1,000人の回答者のうち約25%がキム氏を、18%がアレン氏を支持した。一方で、57%以上が未定と回答した。
両氏は、山火事や洪水などの壊滅的な災害を経験したカリフォルニア州の保険制度には大幅な見直しが必要だとの考えで一致しているが、制度改革の手法は異なる。
キム氏は、ニュージーランド、スペイン、フランスの制度を参考に、単一支払者型の災害保険制度の創設を主要政策に掲げる。住宅所有者が民間保険を購入する自由は残しつつ、州が自動的かつ普遍的に、住宅の災害保険を保証する仕組みだとしている。これに対し批判側は、州政府が同制度を運営する場合の費用や現実性が具体化されていない点や、保険会社の州外流出をさらに招く懸念を指摘している。
アレン氏は、2025年のパリセーズ火災で自宅が影響を受けたとし、既存制度を改革して保険会社を州に呼び戻す方針を示す。保険料算定の「レート設定」を近代化するほか、消費者保護の拡大や、山火事に強い住宅やコミュニティを支援して将来の災害への脆弱性を下げることを掲げる。一方で、アレン氏の提案は体制寄りに見え、保険会社に厳しくないとの批判があり、保険契約の打ち切りや高い保険料に苦しむカリフォルニア州民よりも保険会社を優遇するのではないかとの懸念も示されている。
キム氏は、連邦上院議員バーニー・サンダース氏、労働組合指導者デービッド・ウエルタ氏、退任予定の副知事エレニ・クーナラキス氏ら進歩派の支持を受ける。アレン氏は、連邦上院議員のアダム・シフ氏とアレックス・パディヤ氏、州下院議長ロバート・リバス氏らが支持している。
出典: nbcbayarea.com: Race for CA insurance commissioner: Once-boring contest is now high stakes

