サンフランシスコで、空室のオフィスビルを住宅に転用する動きが、新たな税制優遇などを背景に勢いを増している。市当局は住宅不足への対応とダウンタウンへの居住者回帰を目的に転用を促してきたが、過去10年に市内でオフィスから住宅への転用が完成した事例はない。
ダニエル・ルーリー市長は、901 Market St.の旧Nordstrom Rackの建物を住宅に転用する計画を発表した。転用計画は、エンバーカデロ近くの2300 Stockton St.と、ヘイズバレーの150 Hayes St.の2件も計画段階にある。
150 Hayes St.では、開発会社Emerald Fundのマーク・バブシンが、旧オフィスビルを104戸の賃貸住宅に転用する計画だという。1戸あたりの事業費は45万ドルから50万ドルとされ、構造体は残したまま、配管の更新、エレベーターの維持、耐震改修を行うとしている。ガラスの交換、1フロアの増築、新しい設備の導入も計画に含まれる。
サンフランシスコでの大規模な転用事例としては、2016年開業のThe Pacificや、2015年開業で418戸の100 Van Nessが挙げられている。一方、785 Market St.の旧Humboldt Bankや、Warfield projectとして知られる988 Market St.の転用計画は進まなかった。
開発側は採算性が主要な障害だとし、市は移転税を6%から0%に引き下げ、アフォーダブル住宅要件を免除し、固定資産税収の一部を30年間開発側に還元するなどの優遇策を導入した。バブシンは、優遇策で開発費が約3分の1減ると述べている。市内の転用計画は約300戸で、ニューヨーク市の約15,000戸、ワシントンD.C.の約8,500戸と比較されている。
出典: abc7news.com: Why San Francisco office-to-housing projects are gaining traction

