ダークホース創業者リチャードソン氏解任でミルウォーキー拠点の将来不透明

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オレゴン州ミルウォーキーで小さなコミック出版社として始まったダークホース・コミックスは、40年以上にわたりマイク・リチャードソンが率い、多国籍規模の現象へと成長した。リチャードソンはOPBに対し、「あの仕事のまま死ぬと思っていた」と語った。

同社は2021年、リチャードソンが保有していた同社の最後の持ち分を、スウェーデン・カールスタードに本拠を置くゲーム会社エンブレーサーに売却した。エンブレーサーは当初リチャードソンを最高経営責任者として続投させ、ミルウォーキーのメインストリートにある長年の本社でコミック制作を続けたが、今年に入りリチャードソンを解任した。リチャードソンはエンブレーサーについて「多額の資金を投入した。会社をどうするかは相手の自由だ」と述べた。エンブレーサーの広報担当者はメール声明で、オレゴン州におけるダークホースの将来についてコメントを控えた。

リチャードソンは1977年にポートランド州立大学で美術の学位を取得後、ベンドでペガサス・ブックスを開店し、後にコミック店「シングス・フロム・アナザー・ワールド」として11店舗まで拡大した。創作者が自らの作品の権利を持てない状況を知ったことをきっかけに、創作者が権利を保持できる出版社としてダークホースを立ち上げ、ポートランドの住宅で出版を始めた。その後、故郷ミルウォーキーで旧ミルウォーキー・ファーマシーの建物を購入して拠点を移し、隣接する建物も取得して拡張した。

ミルウォーキー市の人口は、同社がポートランドから移った頃に約1万8600人だったが、現在は推計2万1360人となった。元編集者のダイアナ・シュッツは、ダークホースがミルウォーキーに「それまでなかったアイデンティティを主張できる材料を与えた」と述べた。市長のリサ・ベイティーも、同社が市の再興に大きな役割を果たしたとの認識を示した。一方、同市在住10年で2008年以降断続的に同社と関わったベンジャミン・デューイは、地域との協働が進まず「壁に突き当たっている」と語った。

今年5月には、同社がミルウォーキー、ビーバートン、ロサンゼルスに残っていたシングス・フロム・アナザー・ワールドの3店舗すべての閉鎖を発表し、数週間後にはダークホースと同店の従業員が労働組合の結成を公表した。会社は組合を任意承認したが、団体交渉の対象となる従業員の範囲を巡って争いが続いている。リチャードソンはダークホースの計画について「分からない。ただ、幸運を祈っている」とした上で、作品や映画の小道具、アートなどの記念品を基に、ジャクソン通りとメイン通りの角にある倉庫で博物館をつくる構想を明らかにした。構想は初期段階で、市と協議し、博物館を監督する非営利の理事会を設けたという。展示のほか、子ども向けのアート、文章、映画の授業も行う計画だとしている。

出典: opb.org: Oregon’s Dark Horse: How a comics company shaped Milwaukie

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