ポートランド抗議デモめぐる州兵投入命令を連邦地裁が違法判断

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トランプ政権は1年前、オレゴン州ポートランドが抗議活動で「戦争で荒廃した」状態にあるとして、米司法省の弁護士が州兵派遣の必要性を主張した。市と州はこれに対し速やかに提訴し、政権の権限を問う異例の裁判に発展した。

米連邦地裁のカリン・イマ―ガット判事はポートランド側の主張を認め、政権が市を「戦争で荒廃した」と誤って位置づけたことや、抗議活動が管理可能であることが争点となったと記事は伝えている。法律専門家は、この3日間の審理が連邦権限をめぐるまれな検証になったとしている。

記事は、トランプ大統領が第2期の就任後、移民政策に関する大統領令に署名し、政権当局者が南部国境からの移動を「侵略」と呼んだこと、国境警備の強化や移民が国内にとどまることを歴史的に可能にしてきた法的保護の撤回に動いたことを紹介した。事例として、犯罪被害者向けの人道的ビザであるUビザの申請が係属中だったポートランド在住のジャッキー・マーロスが、昨夏に子ども4人とともに拘束された経緯を取り上げた。マーロスは米国籍の子どもが解放された一方、米国で数十年暮らした夫が速やかに拘束され、ホンジュラスへ送還されたとしている。マーロスはワシントン州タコマのNorthwest ICE Processing Centerに約4カ月収容されたと述べた。

マーロスのような話が全米の反送還デモを後押しし、ポートランドのICE施設周辺では抗議活動が連邦法執行機関との衝突につながったと記事は報じた。6月の最初の「No Kings」集会の際には財産被害と暴力が増加し、8月と9月には参加者数が減少したとしている。

トランプ大統領は9月27日、Truth Socialでオレゴン州兵を連邦化してポートランドに展開すると投稿し、公式命令は翌日に出された。ポートランド市とオレゴン州の弁護士は軍の投入は不要だとして争い、米司法省側は、外国の侵略への対処、反乱の鎮圧、連邦法の執行のために大統領が州兵を展開できるとする、ほとんど使われていない連邦法を根拠に挙げた。

イマ―ガット判事は発表から1カ月足らずで3日間の審理を行い、抗議活動が連邦部隊を必要とするほど危険な状況を生んだかを検討した。判事は106ページの判断で、大統領には州兵を掌握して市に展開する法的権限がなかったと認定し、抗議活動はポートランド警察が有効に管理できるとした。判事は、6月の短い期間を除き、ICE施設前の抗議活動は主として平和的で、暴力は低水準で散発的なものにとどまったとして、「大統領には州兵を連邦化する適法な根拠がなかった」と記した。

一方で記事は、法的な争いが続いているとも伝えた。抗議者による訴えと、ICE施設向かいの集合住宅の住民による訴えの2件では、連邦政府の対応が憲法上の権利を侵害したと主張している。さらにマーロスら被拘束者は、トランプ政権がUビザを不法に無視したとする集団訴訟を起こしており、マーロスは拘束に関連する人身傷害訴訟の提起も検討しているという。

出典: opb.org: When the narratives of Portland’s ICE protests went to court

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